先日九州での講演ライブの際に二人の女の子に出会った。
今現在不登校の子と元不登校の16才の女の子。
彼女らはそれぞれに夢を語ってくれた。
「不登校だったときにゲームをしていて救われた。
「親や周りの人から見捨てられ家出ばかりしていた。
私と同じように行き場のない人の力になるために私も社会福祉士に
二人とも今、その目標に向かって今勉強やバイトを頑張っている。
目がキラキラしていた。
その若さで「人の為に」と考える彼女たちの姿があまりに立派で、言葉が出ないほど感動した。
僕は終始「すごいなぁ」とつぶやいていた。
僕らも今彼女たちと同じような思いで講演活動をしている。
もっとも、
10代の頃は色々なことに悩み躓きながら、【人の為に】
だから作る歌も嘆きや恨みがましいものが多かった。
あの時の自分が今の自分を見たらきっと『他人だ』
それくらい想像できない未来。
人の思いというのは想像もつかない方向へ裏返ることがある。
環境や出会いによって良くも悪くもどうにでも。
そんなことを思いながら、テレビでニュースを見ていた。
詐欺、事故、いじめ、殺人、虐待、貧困、戦争。
悲しさと悔しさが込み上げる。
『僕じゃありえない』
『同じ人間とは思えない』
そんな風に思うこともある。
さっきまで想像できない未来について考えていたはずなのに。
そして少し冷静になって考える。
この世の中に『自分は犯罪を犯す大人になろう』
少なくとも犯罪を犯した全員がそうだとは思えない。
この人達もどこかで思いが裏返ってしまったのではないか。
そう考えると他人事ではない。
誰かを想い心について考える。
その思考の中で、いつも行き着く答えは、すべての問題がゆとりの真逆のところにあるということ。
世の中が、僕らの心が切迫している。
その派生で様々な犯罪が今日も起こっている。
人の心を照らせる歌を歌いたい。
そして苦しみや恨みから思いを裏返し、人の為にと輝く命を、希望を伝えたい。
僕らひとりひとりにできること。
それは少なくとも自分を、人を責めることではない。
自分を愛し、人を大切にすること。
その派生の未来をみんなで作っていこう。
史朗
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