今年も東北に行ってきました
夏原 美智子が2011年にたった一人で始められた東北支援活動「UNITE TOGETHER」
の音楽隊として
そして何より東北に思う一人の人間として
初日は昨年も宿泊させていただいた
南三陸ホテル観洋に来ました
ホテル観洋は東日本大震災で壊滅的被害をうけた南三陸で
旅館も大きな被害を受けながらも
難を逃れた客室にその日から町の避難者や従業員の家族も含め
6ヶ月に亘り避難所として約600名を受け入れられました
その後も応援部隊やボランティアの受け入れを行われました
そのホテル観洋さんが今までずっと続けてこられている
「語り部バス」
語り部バスとは
震災を風化させない為にホテル観洋のスタッフの皆さんが町をバスで案内する『語り部バス』として毎日運行されています
約60分のコース/参加費用500円/1人でも催行
僕らは着いてすぐにその語り部バスに乗りました
語り部ガイドは昨年から繋がらせていただいた伊藤俊さん
出発したバスは「戸倉地区」「高野会館」「旧防災庁舎」をまわります
高台にある「旧戸倉中学校」にも津波が押し寄せたこと
今は解体された「戸倉小学校」では屋上ではなく
より安全な高台に逃げる決断をして
校内にいた全員が助かりました
「高野会館」では高齢者には高台避難は間に合わないと従業員が判断され
屋上に避難することで多くの命を救ったこと
「旧防災庁舎」
町民を守ろうと町職員の方々が
津波が押し寄せる最後まで避難を呼びかけ続けましたが
3階建て(高さ13m)の建物を超える高さの津波に襲われ43名の方が亡くなりました
伊藤さんは時々なんとも言えない寂しそうな顔で
時には笑顔で
心の葛藤をありのまま語ってくださいました
「震災から時間が経ってどうしても風化というものはしていきます
だけど風化させたくない以上に思うことがあります
無かったことにしたくない
何も見えなければ
知らなければ無かったことになってしまう
ここにはどこにでもあるような
”行ってきます”
”ただいま”があったんです
今は復興が進んで工事現場や野原にしか見えないけれど」
伊藤さんは防災の学者でも災害の専門家でもなく
一人の震災経験者として伝えてくれます
大切な人の無事を信じて
まず自分がとにかく逃げること
そして生き延びること
「手を合わせてみてください
あったかいでしょ?
こんなに当たり前のことを自分たちは守れませんでした
だからこのあたたかさを守らなくてはいけないんです」
その一言一言に
言葉以上の大切なことを教わりました
そして語り部バスがホテルに帰ってから
ロビーコンサートをさせていただきました
音って本当にその演奏者の気持ちが出るんです
僕らはそれぞれ伊藤さんから受け取った想いを
音に変え
心を込めて伝えました
それはやっぱりその場所
その時しか出せない音があるんです
沢山の方が足を止めて観て聞いてくださり
本当に嬉しかったです
ありがとうございました
伊藤さん今年も多くのことを心や命を削って教えてくださり
ありがとうございました
最後にホテル観洋の女将
阿部憲子さんも挨拶してくださり
ありがとうございました
その後はホテル観洋の美味しい食事や露天風呂に入って
本当に多くのことを感じる初日になりました
災害はどこにいたって他人事ではありません
いつどこでどんな災害が起こるのかわかりません
でも確実に災害はやってきます
だからこそ
過去の災害から命を守るために学べることがたくさんあります
みんなで一緒に考え続けることが大切だと思います
一緒にあたたかさを守っていきましょう
JERRYBEANS Dr雄介
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