怖さを知った時【雄介】

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僕が初めて学校で怖いと思ったのは


小学校2年の時


違うクラスの先生に怒られた時だった




その日僕は学校の裏にある山沿いの壁に向かって1人で石を投げて遊んでいた




それは危険だし怒られて当然の事だった




僕は背後に気配を感じて振り返ると
そこには他のクラスの担任のT先生がいた




「コラッそんなことしたらあかん!」


T先生が僕に向かって怒鳴った




それはよくある事だったけど
僕が怖かったのはT先生の顔だった




先生は笑顔だった


声は怒っているのに顔が笑っている事に
僕の頭は混乱して


それは僕にとって本当に怖い出来事だった




もしかすると先生は僕を怖がらせないように優しく怒ってくれていたのかもしれない




あの頃の僕にとってわからない事は怖い事だった




その頃から僕は周りについていけていない自分を
意識するようになった




勉強もそう


スポーツもそう




みんなが楽しそうに話している話題が僕には面白くなかった




みんなの間で流行っている事が僕には合わなかった




その時の僕は何故か妖怪とか(かなりリアルなやつ)ホラーの世界にはまっていて


学校でそういう類の絵を描くと
当然ながらみんなから気持ち悪がられた




そんな調子だから学校ではだいたい1人で過ごすようになった




次に僕が怖いと思った出来事は


小学校3年の時




ある休み時間にクラスメートの3人に連れられて僕は教室の外にあるオープンスペースに出た時の事






ちょっと寝転がってと言うので
僕は仰向けに寝転がった




すると2人が僕の足をガシッと固定した


そこにもう1人が椅子を持ってきた




僕は何が起こるか分からず
なすがままだった




すると椅子を持ってきた1人が僕の足の目の前に椅子を置いてその上に乗って
僕の足めがけて思いっきりジャンプした








!!!!!










激痛と共に僕はびっくりして叫んだ




「ア”ー!」




すると誰かが先生に知らせに行ったのか
先生が飛んできた




「コラーッ」






僕は全ての出来事に心がついていかないまま
先生が怒鳴っていた




気がつくと僕も怒られていた






その時僕は何も感じなかったけど




その夜になって急に怖くなって1人で泣いた






心だけが置いていかれている感覚






その頃から僕の身体は
学校への拒絶反応が出るようになった










続く

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