史朗の人生〜経験はかけがえのないもの〜【幼少期】

幼い頃から僕は様々な経験をしてきた。

特別なことは何一つなく珍しさもない。
今思えば【間違いだらけ】だったと思えることばかり、それでもその全ての経験から学んだことが今の僕を作っているという事実。

そのことに気付かされる毎日。
経験談を沢山話してきた僕ですが、【不登校】という枠ばかりで語ってきたので、そうではなくもっと大きくザクっと人生を振り返ってみたいと思います。
それでも長くなると思うので何回かに分けて書きますね。
気楽に読んでください。

 

 

今日を生きていて僕がつくづく思うことは、この世界を善悪だけで判断することはとても安易すぎる考えだということ。

 

【幼少期】

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物心がついた頃、好奇心旺盛な僕と雄介はやんちゃ盛り+双子パワーで親の言うことも聞かず、毎日のように近くの田んぼに遊び行った。
3、4歳の僕らが勝手に家から飛び出さないように親が見張ったり柵のバリケードを作ったりしていたが、二人で協力する僕らには通用しなかった。

 

泥の中に入ることが好きな僕らは、常に長靴を履いていた。
『ブーツみたいでカッコいい!』仮面ライダーになれたような気分だった。
すれ違う中学生には「晴れてるのに長靴履いてる!変な双子やぁ!」っと毎日からかわれていた。

 

そんな僕らの田んぼに向かう目的は生き物である。

 

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虫図鑑や生き物図鑑を誕生日に一冊づつプレゼントしてもらって宝物だった。
僕が虫図鑑担当で、雄介は生き物図鑑担当というよくわからない役割分担があった。
見つけた生き物を帰ってから調べる。
そんな僕らには田んぼは遊園地みたいな夢の場所だった。
亀やザリガニ、おたまじゃくし、トカゲや蛇、バッタや蜘蛛にカエルなど、危険だろうがなんだろうが、怖いものなしで捕まえた。

ザリガニに挟まれ、亀にかまれ、クワガタにも挟まれる。
ほんとギャーギャー言いながら真剣に自然と向き合った。

 

 

怖さも忘れるほど、見るもの全てが新鮮で楽しかった。
朝から夕方まで遊んだ。
帰る基準は田んぼの持ち主の「こらー!」っという叫び声だった。

 

 

帰り道は晩ごはんへの期待で胸いっぱいだったが、帰ったら疲れ果てて眠ることも多かった。

 

 

それから僕らの興味は色々なものに向いた。それは時に、人に迷惑をかける結果にもなった。

いや、ほとんどそうなった。
お菓子が食べたくて二人で近くのスーパー行った。
お金の意味を知らない僕らはお菓子を持ってそのままスーパーを出た。

 

店員さんが家までついて来て、親がこっぴどく怒られている姿を見て『あぁこれはイケナイことだ!』と知った。

 

 

別の日にはバスのかっこよさに胸踊り二人で乗り込んだ。
景色を見ていると眠くなって気が付くとバスが沢山並ぶ車庫にいた。
運転手さんが慌てて来て、「君たちどこの子や?」っと聞かれたが、住所など言えるはずもなく夜になって探しまわっていた親と連絡がとれたらしく迎えに来てもらった。
こっぴどく怒られた。だけどなんだか凄く楽しかった。

 

 

火遊びもした。電気ストーブにティッシュをくっつけて燃えたら2階から投げ下にいる雄介に渡す。
これは今考えてもゾッとする。絶対にやっちゃダメだ!!
死ぬほど親に怒られた。そりゃそうだ!

 

 

それからこたつをひっくり返して熱い部分にバケツで水をかけたりした。
逆に消火しなきゃって思ったのだろうか・・・。我ながら恐ろしい。

 

 

家の前でタバコをポイ捨てした人がいて、まだ火が着いていたので二人で順番に吸った。
『うわぁぁ!!とんでもなくまずいしむせる!よくこんなん美味しそうに吸えるな!大人ってすんげー!!』って二人で大人を尊敬した笑

 

 

1番日常的だったのは雄介との喧嘩。双子特有のライバル意識で事あるごとに大喧嘩。
小さいながらに手加減もなく時には流血することもあった。
頭から血を流した時は、松田優作さながらの「なんじゃこりゃー!!」と大声で叫んだのを覚えている。
そのあと悲鳴を上げ続け、とち狂った僕を見て、雄介のほうが血の気が引いていた。

 

 

幼稚園には年長から入ったのだが、それまで二人で散々悪さをしてきた(悪気はない笑)僕らには別々の部屋に入れられて言われたことをする幼稚園がとてもつまらなかった。
友達もいらなかったしただ雄介といたかった。
雄介は毎朝駄々をこねていたが、僕は叫ばない代わりにおねしょが凄かった。
この頃のことはいい思い出が一つも見つからないし、幼稚園での記憶がビックリするくらいにない。

 

 

気がついたら小学校の入学式。
初めて親友ができたり、恋をしたり僕らは色々な経験をする。

 

 

次回につづく

 

史朗

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