あの時僕が

 
 

あの時僕が
 
 
あの時僕が泣かなかったのは
別に悲しくなかったからじゃないんだ
 
あの時僕が怒らなかったのは
別に悔しくなかったからじゃないんだ
 
盗られることより
傷つくことより
何より怖いのは一人ぼっちだから
 
あの時僕が笑わなかったのは
別に楽しくなかったからじゃないんだ
 
あの時僕が喜ばなかったのは
別に嬉しくなかったからじゃないんだ
 
本当の僕を見せることで
嫌われるのが怖かったんだ
 
ありのままで僕が笑っている世界を
ありのままで僕が生きている今日を
みんななんて思うだろう
 
あの時僕が何も言わなかったのは
何も考えてなかったからじゃないんだ
 
本当の僕の声なんて
誰も聞きたくないって思ったから
 
はじめから僕がいなかった世界と
こうして僕が今生きている今日と
いったいどっちの方がいいんだろう?
 
あの時あなたが「大丈夫」なんて言うから
僕はもう死にたいって言ってしまった
 
そしたらあなたが急に僕を抱きしめて
ぼろぼろぼろぼろ涙を流すから
僕は涙を止められなかった
 
あなたが
 
ありのままで君が笑っている世界を
ありのままで君が生きている今日を
 
何よりも素晴らしいと言う
どんなことよりも嬉しいと言う
ずっと君の味方って
 
僕は何も言えなかったけど
涙を流しながらうなずいた
 
本当に怖かったから
本当に嬉しかった 
 
あの時僕は生きたいと思った

 


 
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