猫への手紙
人はなぜ 一つの道を行く
君はなぜ泣いているの
重いブーツをぬぎ捨て
はだしになったら
岩だらけの道を走ろう
あのビルの隙間で猫が死んでいた
でもなんで君の目はそんなに優しいの
こんななにもできない僕を
僕を見つめないでくれ
人はなぜ 罪を犯すの
じゃあ神はなんで人を作ったの
重いコートをぬぎ捨て
はだかになったら
泥だらけの道を走ろう
ある街のすみで少年が叫んでいた
あの頃の猫はいなかった
こんななにもできない僕を
僕を見つめないでくれ
人はなぜ うたを唄うの?
じゃあ僕は君にうたを唄うよ
重いブーツをぬぎ捨て
はだしになって
この岩だらけの道を走ろう
あのビルの隙間で猫が死んでいた
でもなんで君の目はそんなに優しいの
ある街のすみで少年が唄っていた
あの猫に向けて声高々と
こんななにもできない僕にできることはひとつ
君が生まれた理由を僕が唄うから