変人



僕は17歳の時「変人」と言う曲を書いた






その曲のテーマは「夢」




でもまっすぐに夢を見ようみたいな曲ではなく


むしろ夢を否定するような内容だった








僕は14歳の時
不登校だった仲間でバンドJERRYBEANSを結成した






中学を卒業して
バイトしてお金を貯めて上京した






周りから見れば僕らはまさに夢見る少年だった




不登校になって
僕は夢なんて自分には無縁だと思っていた




だけど気付いたら僕の状況は夢見る少年になっていた




それは本当にたまたまだったと思う


出会いやきっかけがあったから




だけどその時の僕は夢ってなんだろうって思っていた




夢が無くなった自分を想像すると少し怖かった






夢は素晴らしいものかもしれない


だけど時に人を追い詰めるものでもある






16歳で上京して
17歳の時に久々に滋賀に帰ってきた




友達はみな
進路のことで悩み焦っていた




そしてある友達が僕にぼそっとこう言った


「雄介はいいよなぁ
もう夢があって
俺なんか夢もやりたいこともないし
もう17で焦るし
もう死にたいわ」




僕は何も言えなかった




その頃テレビや周りの大人の人はみな口をそろえて
夢を見ようと言っていた




僕はその言葉を聞くのが嫌だった




その言葉に傷つき追い詰められている人が
どれほどいるんだろう


そしてそれが死んでしまう程の理由になりえると思ったから






気付いたら僕は「変人」の詩を書いていた






僕はあれからずっと自分の中で決めている事がある




「夢を見よう」と
「頑張れ」は言わない






それでもエールを送りたかった






17歳当時
誰から見ても夢見る少年達だったJERRYBEANS


突然僕が書いた「変人」を何も言わず受け入れてくれたメンバーには


本当に感謝しかない




最後に「変人」の曲と詩を載せます











変人




年齢なんか なくなればいい


そんなものがあるから


早い 遅いなんて出来ちまった




夢なんて言葉 なくなったらいい


そんなかっこいい言い方するから


夢がないとクズみたいに思えてくる




でもそうじゃない そんなことで


いったい君や僕の 何がわかるって言うんだい




なぜ のんびり考える時間も与えてくれなかった


なぜ ただ走っていないと駄目なんだろう


そんな事が当たり前の世の中を


汚れていると思う僕は変人だ


変人だ




「夢が無い‥」と僕の友達が泣いていた


夢がある奴を見て自分をクズみたいだって思った




分かってくれ


夢見ることに 夢見ることだって


夢見ることだ




ただ 純粋に生きるってことがなんで許されない


なぜ 立ち止まった僕を「かわいそう」なんて言うんだい




そんなことが当たり前の世の中で


死んでしまった君は英雄になれたかな


そんな事が当たり前の世の中で


生きていこうと思う僕は変人だ だけど




今生きてる人よ 今生きてる人よ


大切な人よ 大切な人よ


いかないで‥

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