ベースの八田です。
この写真は、先日史朗が打ち合わせの帰りに撮ったびわ湖の写真です。
昔は、3人でよくびわ湖に行ったなぁ。
そんな思い出を振り返りながら今回のブログを書きたいと思います。
僕が不登校だったとき、ある出来事がきっかけで元気になることができました。
それは、山崎兄弟と出逢えたことです。
僕が中学一年生、山崎兄弟が小学五年生のときでした。
親同士が不登校親の会を通じて仲良くなり、ふた家族合同のバーベキューを計画してくれました。
『紹介し合うことで、子どもたちが元気になってほしい』そんな思いで計画をしてくれたのだと思います。
場所は地元から少し離れたびわ湖の浜で、時間帯は夜。
紹介するというよりも、バーベキューを楽しもうという雰囲気作りや、
場所や時間の設定も僕たちが過ごしやすいように計画してくれたのだと思います。
僕たちは、出逢った瞬間から意気投合し夢中でボール遊びをしました。
特に何か話しをした訳ではありませんでしたが、すぐに仲良くなりました。
そして、次の日からお互いの家に行き、毎日一緒に遊ぶようになりました。
僕たちは、互いに学校の話をすることはありませんでした。
一緒にいると、不登校のことを忘れられる。
そして、不登校で悩んでいる人は自分一人じゃないと思えたことで、気持ちがラクになりました。
自分と同じ不登校の仲間。
そんな存在が、なんだか心強かったんだと思います。
僕たちはどんどん元気になり、近くの公園で野球をしたり、
びわ湖で釣りをしたり、外にも積極的に出られるようになりました。
親も僕たちの姿を見て喜んでくれました。
ただ、今振り返ると不思議なことが一つあります。
それは、毎日遊んでいたにも関わらず「明日遊ぼう」という約束をしなかったこと。
僕たちは毎日お昼前くらいにどちらかともなく「今日遊べる?」と電話で約束をしました。
(今でもお互いの家の電話番号を憶えています。笑)
遊ぶ約束を前日にしなかった理由は何だったのか‥。
あの当時こんな思いがあったのかな?と、今想像することがあります。
『学校を休むことを前提に過ごしてはいけない』
学校に行くつもりがないときも、行かなくていいとは思っていなかったからじゃないかなと‥。
あの頃、たしかに僕たちは出逢いをきっかけにすごく元気になりました。
でも、元気になったからといって学校に行かないことへの罪悪感が消えた訳ではなかったのだと思います。
不登校の子を持つ親御さんは、
元気になっていくお子さんの姿に嬉しい反面、元気なら学校に行ってほしい。
そんな気持ちが強くなることもあると思います。
でもあの頃の僕たちのように、元気になっても学校に行かないことへの不安や罪悪感を抱えているかもしれません。
元気に見えても悩みや苦しみを抱えているかもしれません。
本人でさえ気付けない気持ち。
表に出せない気持ち。
そんな心を想像しながら、寄り添ってあげてほしいと思います。
こんな僕たちの経験が、今不登校に悩む方の力に少しでもなれたら嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
八田
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