不登校の僕が感じたこと【特別ではない特別】

不登校だった僕らから

史朗です。

 

中学校1年生のころ、僕は不登校でしたが、同級生のみんなと同じように恋をしたり人間関係に悩んだりしていました。
それは中々部屋から出られなかった僕へ繋がりを持ち続けてくれた人がいたからです。

 

 

【特別ではない特別】について今日は書きますね。

 

 

小学5年生から不登校になり、中学にあがったのをきっかけに頑張って登校しました。
ですが、1ヶ月ほどで限界を迎えまた不登校になりました。
あの頃どんな想いで学校に行けていたのかあまり覚えていません。
ただみんなと同じようにしなきゃ!!と思う自分と、どんどん遅れていく自分に焦りで追い詰められていたのだと思います。

 

 

僕には同級生で同じ学校に通う従兄弟がいます。
彼女とは昔から仲がよくておばあちゃんちで顔を合わすといつも一緒に遊んでいました。
子どもの頃は従兄弟と僕の顔が良く似ていて周りから「雄介史朗じゃなくて2人の方が双子みたい」ってよく言われました(笑)

 

 

そんな彼女が中学校1年生の中頃に友達を連れて家に遊びに来てくれることになりました。
親がお願いしたのか、自分で進んで来てくれたのかはわかりません。

それまでおばあちゃんちでは会っても遊びに来るということはありませんでしたから。

 

 

もう僕からしたら大事の大事で、部屋に誰かを入れることも、人に会うのも非現実的過ぎて、しかも会ったことのない女の子も来る。
思春期+人見知りに不登校の後ろめたさも合わさって緊張MAXでした。

部屋を片付けに片付けてホコリまで気にして、BGMも何がいいか悩んで(笑)

 

 

そして放課後、従兄弟と友達で遊びに来てくれました。
親は喜んでお菓子やジュースを持ってきてくれます。

何を話していいのか分からないので、取り敢えずトランプをしました。

従兄弟は雄介と僕のことを【ゆーちゃんしーちゃん】と呼びます。
僕らが不登校でも特別な接し方はしません。
今まで通りでした。

 

 

学校での僕らの噂や、たまに学校に来てズル休みをしていると僕らのことを嫌っている人もいることも教えてくれたりしました。
ただどんな言葉も嫌な感じではなく、普通に「あの人こうやねんでぇ」みたいにサクッと話してくれるので、井戸端会議をしている近所のおばちゃんみたいで、それがまた聞きやすかったのです(笑)

 

 

一緒に来てくれた子も、とても馴染みやすい子ですぐに打ちとけました。
まさに噂好きのクラスの女子という感じで、二人で好きな芸能人のことやスポーツ選手のこと、クラスメイトのことなど話しまくっていたので気まずさはありませんでした。

 

 

トランプをしてお菓子を食べて、話しをする。
ただそれだけでした。

 

 

彼女たちが帰ってからは胸のドキドキ感と、頑張って作った笑顔と疲れと達成感で何とも言えない幸せな気持ちでした。
たぶんその日は1日ニヤニヤしていたと思います(笑)

 

 

僕にとってファンタジー過ぎる1日でした。

それから一ヶ月に一回くらいのペースで二人は家に遊びに来てくれるようになりました。

 

 

毎回トランプをしてお菓子を食べて、話しをする。
ただそれだけでした。

 

 

だけど不登校の僕らにとってそれは゛世間゛と繋がっていると感じられるとても大切な時間でした。
不登校という゛世間゛とは違う輪の中にだけいた僕らの【特別】な時間だったのです。

 

 

その中で恋をしたり悩んだり、同級生と同じように、決して特別ではない特別な経験を沢山しました。
彼女達がその後、同級生のみんなとの架け橋になってくれて中学校3年生の頃には、沢山の友達ができました。
そのことはまた別で書きますね。

 

 

僕らは大人になって沢山の知識や気づきを求めてしまいます。
相手に響く秀逸な言葉や行動を探してしまいます。

 

 

次はいつ会いに来てくれるだろう?と先の楽しみを持てること。
「またね!」と言える相手がいること。

 

 

ただ繋がっていられること。

 

 

きっとそれは人生においてとてもとても大切なことだと思います。

あの頃の僕らにはどんな言葉よりもそれが必要だったのです。

特別じゃないことがどれほど特別かを僕は今、日々感じています。

 

 

あなたの今日があたたかくありますように

 

 

史朗

 

 

 

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