うちの姉弟の話



うちの姉弟は4人


その中の3人が不登校だった
世間では珍しい方なのかもしれない


僕は3番目の長男で双子


上に5歳と10歳離れた姉がいて
5歳上の姉が不登校で10歳離れた姉は優等生だった


5歳上の姉は僕が小学校に入学する時には
もう毎朝玄関で親とのバトルだった


思えば
あの頃うちに平和な朝はなかったように思う


一番下の双子の僕らは小学校1年生で姉は6年生だったが
その時はもう不登校で
一日として僕らが一緒に登校することはなかった


僕が学校に違和感を覚えたのは
今思えばそんな姉の姿を毎日見ていたことも理由の一つかもしれない


でも親とはいつも衝突していたし引きこもりだった姉も
弟の僕らだけは部屋に入れてくれたし
僕らにとっては笑顔も見せてくれる“良いお姉ちゃん”だった


姉にとっても僕ら弟だけが
当時唯一気を使わないでいられる存在だったという


親にも学校にも未来にも絶望している状態の中で
“お姉ちゃん”でいられたことが
正気を保つことができた理由で救いだったという


10歳上の姉は
とにかく頑張り屋だった


毎朝は6時前に家を出て
学校にはいつも一番のり


そこから一人で教室の掃除をしてから始まる
汚い教室で勉強するのが嫌だったという


とにかく朝から晩まで必死で勉強や部活をしていた


自分がしっかりしなきゃという責任感が強かった


僕は小学校の時
ほとんど10歳上の姉と遊んだ記憶がない


それほど姉は忙しく
家にはいなかった


そしてその姉は怖い存在でもあった


5歳上の姉のことをよく叱って(不登校のこと)いたし怒っていることが多かったから


僕らもよく怒られた


でもあの時
姉弟の誰も一番上の姉が責任を感じて
ただ必死だったことを知らなかった


でも人間はそれほど強くはできてはいない


姉は大学生の時に病気を患い
入院して
治ったあと


20歳を越えてから鬱にもなった
姉の我慢が大人になってようやく外に出てきたのだ


人生は本当にバランスなんだなと思う
生きていれば必ず良いことも悪いことも起こる


元気な時もしんどい時もある


そんなバランスの上に僕らは生きている


今姉弟はみんな仲が良い
当時のことを話すとそれぞれが辛かったことがわかる


それも生きているからこそだ


外から見ただけじゃきっとわからない
近い存在のはずの姉弟同士でさえわからないのだ


人はみんな何かを背負って生きているから
誰が辛くて誰が辛くないかなんて
きっと理解し合うことも比べ合うこともできないんだなぁ


みんなすごいよ
ほんと




雄介


 


 

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