あの花壇の向こうへ

 
 

あの花壇の向こうへ
 
 
小さな体で 大きなグローブと
大きなバットを持って
 
自転車の群れが向かう先は
公園が化けた球場
 
小さな頃から
どんなときも 背伸びばかりして
野球帽を被って
追いつけないフライを追っていた
 
野球はもうやめてしまったけれど
今でも まだあのときのフライを追っている
 
「せーの」で空を見上げて浮かんだ
仲良く二つ並んだ
ほら少し背伸びの影法師
 
あの花壇をこえるとホームラン
打球よ 夢を乗せて飛べ
でも結局一度も僕の打球はこえることはなかった
 
野球はもうやめてしまったけれど
今でも まだあのときの夢を追っている
 
フライを見失った
現れた影法師が持っていたものは‥
 
「僕は大人になる」と
誓った日々や青春の影
 
いつかは大きくなって帰ってやる
あの空と君に誓った
僕らきっとうまくやっていけるよ
ずっと 心に ずっと‥
 
随分遠くまで来たな
追いつかない未来を追って

 


 
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